大内宿を彷彿させる茅葺き屋根の駅 - 湯野上温泉駅
会津美里町で本郷焼の取材をした際(大人気漫画の聖地で出会った謎の看板)、新白河駅でレンタカーを借り、国道289号と121号経由で会津美里町へ入りました。その記事にも写真だけ入れましたが、会津美里へ向かう途中、新白河駅から約45kmの地点に、湯野上温泉駅があります。
この駅は、1932(昭和7)年に国鉄会津線の湯野上駅として開業しました。民営化後の87(昭和62)年、会津線がJR東日本から第三セクターの会津鉄道に転換、駅名も湯野上温泉駅に改称されました。更にその年12月には新駅舎が完成しましたが、これが全国でも珍しい茅葺き屋根の駅舎で、鉄道マニアだけではなく、一般の観光客も多く訪れる駅となりました。
湯野上温泉駅は、観光スポットである大内宿(江戸期会津の面影を今に残す街道の宿場町)の玄関口で、茅葺き屋根も、そんな大内宿の街並みに合わせて葺き替えられました。また、待合室には茅につく虫を煙で追い払うための囲炉裏があったり、駅舎の隣には足湯があったりして、訪れる人を癒やしてくれます。
更にこのスポットは、会津の桜の名所ともなっており、ホーム沿いの桜並木が一斉に花を咲かせる春には、写真愛好家や鉄道マニアを始め、多くの観光客で賑わいます。福島民報が定点で撮影した春の動画があるので、例によって一部早送りして編集したものを埋め込んでおきます。
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