南三陸の復興を牽引する「さんさん商店街」番外編
「南三陸の復興を牽引する『さんさん商店街』」に書いたように、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた南三陸町では、志津川地区のおさかな通り商店街の商店主らが、失意のどん底にあった町民にとにかく集まってもらい、決して独りではないんだと感じてほしいとの思いから「福興市」を開催。更に翌年には「さんさん商店街」がオープンし、これらの動きが、町の復興を牽引してきました。
で、震災後、南三陸観光協会のメルマガに登録したり、SNSでも南三陸関係をフォローしたりしているのもあるのでしょうが、いろいろな場面で、南三陸の情報を得るようになりました。そのため、南三陸以外でも何かイベントがあると、そこを訪問するようになりました。番外編では、そのいくつかを紹介します。
最初は、震災のあった2011年の暮れに、東京国際フォーラムで開催された「東京から元気を! 被災地復興応援フェスタ」です。これは、岩手、宮城、福島3県の復興支援と経済の活性化を促進するため、東京都が3県と連携して実施したもので、12月19日から21日まで3日間にわたって開催され、期間中、岩手・宮城・福島各県の特産品販売や、伝統的工芸品の製作実演・展示販売、東北応援パフォーマンス、被災地復興支援セミナーなどが行われました。
私は初日の19日に行きましたが、南三陸からは、南三陸復興ダコの会と及善商店が参加。南三陸復興ダコの会のブースには、お馴染みオクトパス君や、新商品のクリスマス・オーナメント、復興ダコTシャツなどの他、佐藤信一さんの写真集『南三陸から』と、浜のミサンガ「環」が並べられていました。また、及善商店は、主力の笹かまぼこの他、志津川産のタコ、カステラかまぼこなどを販売。私は、及善商店のカステラかまぼこや、南三陸の復興ダコTシャツ、また岩手県山田町の物産などを購入してきました。
その3カ月後の2012年3月14日には、私が住んでいる越谷のお隣・春日部市にあるロビンソン百貨店で、春の東北物産展が開催され、及善商店も出店していました。この日は平日だったんですが、当時、土日の取材が多く、休みを取っていなかったので、休暇を取って覗いてきました。
前年暮れの被災地復興応援フェスタ(東京国際フォーラム)に続き、及川社長の三男さんが店頭に立ち、自慢の蒲鉾をアピールしていました。南三陸へは3月19日にも行くことになっていたのですが、せっかく近くに来てくれたので、私もいくつか購入。福興市で必ず買うたこ唐揚げも買ってきました。ちなみに、春日部と言えば、クレヨンしんちゃんの地元。で、漫画では、イトーヨーカドーならぬ「サトーココノカドー」があるわけですが、ロビンソン百貨店はもともと、イトーヨーカドーがアメリカのJ. W. ロビンソンと提携して、ロビンソン・ジャパンを設立したのが始まりです。1985年に、イトーヨーカドーの反対口にオープンした春日部店はその1号店で、オープニングセレモニーには、創業の地ロサンゼルスから市長も出席したそうです。
当初、売り上げは好調だったようですが、2013年に開業したイオンモール春日部の影響などが大きく、売り上げ不振に陥り、2016年をもって閉店。現在は、あの親子げんかで知られる、家具販売の「匠大塚 春日部本店」となっています。
ちなみに、スピッツの「ロビンソン」という曲は、タイにあるロビンソン百貨店が由来なんだそうです。私は、ロビンソン・クルーソーのロビンソンだと勝手に思っていましたが・・・。
翌2013年12月18日には、東京の住友不動産飯田橋ファーストタワーで、東北物産展(企業マルシェ)が開催され、岩手、宮城、福島の物産が販売されました。これは同ビルのテナント・NECネッツエスアイが、東日本大震災の被災地支援の一環として2012年から継続開催しているものだそうです。で、6回目となるこの日の物産展には、南三陸町の「福興市」が初参加との情報がありました。というわけで、仕事帰りに寄ってみました。すると確かに、「南三陸さんさん商店街」の及善商店(及川さん)、マルセン食品(三浦さん)、雄新堂(阿部さん)の商品が並んでおり、もちろん、それぞれゲット。この東北物産展は翌14年4月にも開催され、それにも行きましたが、年末に比べると、ちょっと小ぶりな出店だったものの、この時も、とりあえず雄新堂さんのブッセとクッキーはゲット出来ました。
実はここ、娘婿の職場で、企業マルシェは熊本地震や北海道胆振東部地震などの被災地支援も含めて2018年まで続けていたそうです。今年はコロナ禍で、開催は難しいかもしれませんが、震災から10年になるので、もし開催されるようであれば、娘婿に託そうかと思っています。
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