富山駅の新旧グルメたち

駅ナカ角打ち「つりや」
昨日の記事(日本酒好きのワンダーランド・ぽんしゅ館で味わう「鶴の友」)で、上越新幹線越後湯沢駅構内にある利き酒施設「ぽんしゅ館」を紹介しました。ここは、新潟県内の酒蔵が、全て利き酒出来る施設ですが、富山駅にも以前、駅ナカ角打ちがありました。

「ぽんしゅ館」がある新潟は、日本屈指の酒どころですが、お隣の富山も負けていません。立山、勝駒、満寿泉、三笑楽、銀盤など、おいしい地酒が目白押しです。富山駅の駅ナカ角打ち「つりや」は、それらの銘柄が5種類ずつ定期的に入れ替わり、1杯200円で試飲出来るようになっていました。

そんな駅ナカ角打ちですが、コロナ禍でどうしたか検索してみたら、コロナ禍以前の2019年1月に撤退していることが分かりました。っていうか、富山駅自体、だいぶ変わっているようです。

最後に富山へ行ったのは2018年5月で、当時も工事中でしたが、地元ではないので、今後どうなるかなどは特に気にしていませんでした。が、この3月18日には、富山駅南口にホテルと商業施設の複合ビル「MAROOT(マルート)」がオープンし、これに歩調を合わせて、駅前にあった商業施設「マリエとやま」の一部機能がマルートへ移転。マリエはいったん閉鎖した上で大規模リニューアルをし、今年秋頃、新装オープンするようです。

シューパフェ
富山駅では、夜のラーメン屋台を含め、シロエビの天丼を食べたり、列車待ちの間にシューパフェを食べたり、ます寿司を買ったりと、結構飲食をしていたんですが、今や知っている店はないかも状態となっています。

そんな中、駅ナカ角打ちの「つりや」と同じ、きときと市場「とやマルシェ」に入っていた「白えび亭」は、今も健在のようです。以前、富山でライフスキル教育を取材した後、講師の方を空港へ送るという地元の方から、途中でシロエビの天丼をご馳走するという話を聞き、新幹線で帰る私はよだれを垂らしながら、それを見送ったものです。

それからしばらくして、富山に日帰り出張があり、昼前に富山駅に降り立ちました。で、シロエビを食べたいと切望していた私、当時は富山駅ビルの3階にあった「白えび亭」に入りました。今はどうか知りませんが、その頃は食券を買うシステムでした。そこで、ショーケースにある番号と機械の番号を照合し、シロエビの天丼 with 刺身を注文した・・・つもり。

が、出てきたものは、あちらさん曰く「えびえび丼」。シロエビに普通のエビ天がのってる丼でした。えーっ! うそー! と内心思ったものの、大人になれ、と自分に言い聞かせ、冷静を装い完食しました。でも、食べたかったものを食べ損ねた悔しさと共に、なんで間違えたんだろう、との後悔が・・・。 

白えび亭 えびえび丼

その後、取材をしたのは、例のシロエビ天丼講師が基調講演をされた教育フォーラムだったのですが、そこでシロエビ天丼講師が、こんなことを言っていました。 

・出来ないのは当たり前、よくあること 
・落ち込むのは当たり前、よくあること 
・予定通りいかないのは当たり前、よくあること 

というわけで、よくあること、と思うようにした私です。 

ズワイガニ寿司弁当

そして帰りは富山駅で、「冬季限定」の文字にひかれてズワイガニ寿司を購入。シロエビ天丼講師のお話と、「冬季限定」をゲットしたことで、気持ちを盛り返した私が列車を待っていると、フォーラムでパネリストを務めていた知人から電話が入り、「どこですか?」と。知人は壇上にいたので、あいさつをせず先に失礼したのですが、ご丁寧にお見送りをしてくれると、私がいるホームまで来てくださったのです。しかも、ますの寿司持参で。アイヤー! 列車に乗り込んだ後、そのご親切に落涙した私でありました。

※ちなみに「白えび亭」は現在、東京駅にも出店。東京駅地下1階「東京駅一番街」の「にっぽんグルメ街道」の中に入っています。

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