大船渡線・気仙沼線の起点・一ノ関駅
中でも一ノ関駅は、追跡取材をさせてもらった陸前高田と南三陸を同時に回る際や、気仙沼を取材する際には拠点となっていたので、駅自体はもちろん駅に近いホテルもよく利用させてもらいました(地元の方お勧めの居酒屋こまつと喜の川 - 一関)。
ある時、一ノ関駅で降り、いつものように駅レンタカーを借りようと改札へ向かっていると、「一関・平泉 もち街道」という顔出しを発見。ふむふむと見ているところに、新幹線下り方面のワゴンサービスのお姉さん二人が通りかかりました。
で、ちょっとモデルになってもらえないか声を掛けたところ、即答でOKしてくれ、頼んだこっちがびっくりするぐらいノリノリで撮影に応じてくれました。撮る側もモデル側もいい感じで撮影を続けているうち、下りの新幹線が到着するとのアナウンスがあり、お姉さんたち、大慌てでホームに上がって行きました。。。
ところで、「一関・平泉 もち街道」ですが、一関市や平泉町など旧伊達藩北部は、もち料理が豊富なんだそうです。年中行事や慶弔のもてなしなど、人が集うともち料理が振る舞われてきました。正式なもてなし料理の「もち本膳」は、雑煮と小豆、くるみ、なます(大根おろし)のもちに、漬け物をお膳に乗せて供されます。味付けは他にも多種多彩で、ゴマやクルミ、ずんだ、しょうが、納豆など300種類を超えるとも言われます。
以前、ライターの砂山さんとカメラマンの田中さんが、一関を取材した際にも、この辺りのもち文化を取り上げていました。参考に、その部分を抜粋してみます。
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一関の人々は、老いも若きも、とにかく餅をよく食べます。正月はもとより、桃の節句やお彼岸に七夕、冠婚葬祭にも必ずと言っていいほど餅が出ます。ルーツは江戸時代にさかのぼります。有数の米どころだったことに加え、伊達藩由来の礼儀作法が結びつき独特の「もち食儀礼」が生まれ、庶民へと広がりました。
種類も豊富で、あんこやずんだ、ゴマといったポピュラーなもの以外にも、エゴマの実をすりつぶした「じゅうね」や、ごぼうをすり下ろして焼きどじょう(最近では牛肉やキジ肉)を合わせて食べる「ふすべ」など珍しいものもあります。市内の料理店では気軽に食べられる餅料理を用意していて、この地に根付く餅文化でふるさとを盛り上げようという気概が感じられます。
2人1組になって5分間の制限時間に、1個10gの餅を何個食べられるかを競う「全国わんこもちレース」なる早食い競争もあるそうなので、機会があれば挑戦してみてはいかがでしょう。
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